【旅】アメリカ大陸横断⑥/コロラド州

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さて、静かなところで続きを書くことにしましょう。


2012・6/12

コロラド州

宿泊地コーテズを離れ



メサベルデ国立公園へ


かつて先住民族が暮らしていた遺跡が広がるアメリカの世界遺産のひとつ。
アメリカ南西部、フォーコーナーズ地域に生存していた有史以前の先住民族に関しては現在も様々な議論が交わされ定説は無いが、最もポピュラーな説としてはおよそ2万年前を前後して、ベーリング海峡を渡ってきた古代民族が狩猟をしながらアメリカ大陸を南下し点在していった際の一部であり、そのまま南下を続けていった人々は南米まで到達し、高度な文明を築き上げたというもの。
メサベルデ周辺においては、今からおよそ1900年前、アナサジ(祖先の)と呼ばれる先住民族がこの地に住み始め、当時は特に部落というものを持たず各自ばらばらに生活をしていたが、主に農耕を営んでいたと考えられている。 
5世紀から9世紀にかけプエブロと呼ばれる部落を築くようになり、独特なかご作りで知られるバスケット・メーカー文化が発展した。 
9世紀に入ると、部落は干しレンガの壁を持った建物による区画整理が始まり、集会場、儀式の場(キヴァ)等を持つ本格的な集落へと栄えていく。当時は畑も住居もメサ(崖上の台地)上にあり、かご作り以外にもとうもろこしの品種改良を行う等大変高度な農耕技術を持っていた民族であったと言われている。 
12世紀には、畑をメサトップに残し住居は崖を降りた渓谷に生活の場が移されている。 干害によりメサトップで水が出にくくなったという説もあるが、自分達にしか判らない組み合わせで崖に刻まれたステップを使いメサトップの畑と住居の間を昇り降りしていたことから、外敵から身を守るために住居を崖下に移した事が考えられる。 崖下では、本格的な岩窟住居の建設が始まり、1家族が入れる部屋が217部屋集まるクリフ・パレス、110部屋あるスプルース・ツリー・ハウス、80部屋以上揃っていたスクエア・タワー・ハウス等、大きな集合住宅が造られた。 
1300年代前半にはフォーコーナーズ広域でおよそ30万人ほどの先住民族が生活していたと想定されるが、14世紀後半、すべての民族が忽然と姿を消した。このメサベルデにある遺跡も、住居は焼かれてしまったが遺体等は見つかっておらず敵に襲われたとは想定しがたい。異常気象による大干ばつか、何かから身を守るためか、いずれにしても理由はいまだに定かとなっていないが、この時期に歴史的にも残る民族大移動があった事は確かであるといわれている。



壮観な断崖住居



次はアーチーズ国立公園へ向かう



不思議な形の奇岩が点在し、自然が創り出した芸術作品ですね。


この後、フルタで宿探し。
宿泊はここに決まり。



次はネブラスカ州へ向かいます。