【日常】ちょこっと軍艦島

総合事務所。

1916(大正5)日本最古の鉄筋コンクリート造り
高層アパート。鉱員社宅。


やっと行くことが出来ました。


今から42年前(1974年)に閉山した端島炭鉱は軍艦「土佐」に似ていることから軍艦島の名前で呼ばれていました。


1893年以前は現在の3分の1ほどの大きさだった水成岩の瀬にすぎなかった小さな島。


1810年頃石炭が発見され、1890年三菱合資会社経営のもと本格的海底炭鉱として採炭され、採掘技術の発達とともに、周りを6回にわたって埋め立て拡張し、現在の島の形状になったそうです。


ちょっとここで、球場を頭に思い浮かべ想像してみるとよく分かると思いますが、
その大きさは南北約480m、東西約160m、周囲約1200m、面積約63000㎡という小さな海底炭鉱の島。

そんな小さな島で何より驚いたのは、狭い場所で多くの人が生活するための高層鉄筋アパートが立ち並び、学校、病院、商店、銭湯、映画館、パチンコホールなどの娯楽施設も充実し、PTAが協力して木々を育てる場所としてアパートの屋上に土を運び花や野菜を育てた日本初の屋上菜園が行われていたこと。
その人口は最盛期には約5300人もの人々が住み、人口密度は当時の東京都の9倍まで達していたということ。
当時『家電の三種の神器』と呼ばれたテレビの普及率はほぼ100%で、日本一の豊かな暮らしをしていたということ。


これもその時代のエネルギー源、石炭の恩恵だったのですね。





1974年、三菱端島鉱が閉山し、最後の島民が船に乗船し島を離れる様子を当時のテレビニュースで観ていた。
まさに栄枯盛衰したその映像が衝撃的でいつまでも強く記憶に残っていた。いつかその島に行ってみよう。
7年程前、いちど計画したのだがツレとの日程が合わず自然消滅。


最近新聞などでツアー会社主催 軍艦島 の名前を目にするようになった。
昨年 世界文化遺産 に登録されていたことを知る。
時間に無駄がなくスムーズに行けるので初めて「ツアーひとり旅参加」をしてみた。



長崎での自由時間は、ひとりで電車に乗り 軍艦島体感ミュージアムへ行く。
デジタルアート化し、面白く表現された軍艦島の魅力を感じることができる。

軍艦島軍艦島コンシェルジュに乗船)へ行くなら是非体感ミュージアムもセットで。
通常1800円→無料になりました。
船内で係員からそのための説明がありますので聞き逃しなく。









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★余談

機内で

機内での昼食はそれぞれが用意。
空港内にはたくさんお店がある中でローソンでお寿司を買う。しかも最後の一つだった。
お昼時間になったので食べようと徐にバッグから出すと、隣の女性もまったく同じものを。その時は三つあったという。つい笑ってしまった。それがきっかけで話がはずむ。同じツアーバッジを付けていた。JR乗車駅を聞かれ答えると、彼女は他の線に分かれる乗継駅から乗車し、長男が車でその駅まで送ってくれたと話していたが、お互いの乗車駅は距離にして二駅分離れている。


道中

旅の話やヨガの話、美容の話、趣味の話、日常の話、図書の話など、嗜好や思考が自分とぴったり似ていて話をしながら笑ってばかり。ぴたりぴたりとトーンが合うのだ。「ずーっと前からの知り合いみたいだわ」と彼女は言う。話をしていくうちに使用する図書館、買い物する商業施設も一緒であった。おまけにホテルの部屋も隣同志。そんなこんなで話の続きをしながらほとんど行動を共にした。ツアーの自由時間は地図を見ながら天主堂、美術館などを訪ね、ちょっと気になる長崎びわソフトクリームをふたりで頬張りながら洋風建築住宅が立ち並ぶ坂道を散策し、有意義に過ごした。

昭和9年創業、福岡で最も長い歴史をもつ喫茶店。「ブラジレイロ」。

自家焙煎アイスコーヒーは深い味。店内はシックで落ち着いた空間。
機会があればまた訪れてみたい。




最終日、帰宅の途に

搭乗客が多く千歳空港に到着したら見付けれないであろうと荷物を預ける彼女にそこで挨拶し、荷物を預けない自分は空港に到着するとそのまま出て、初日空港内の店でお買い上げし、預けておいた品物を引き取りJRに乗る。
あれこれと今回の旅を思いめぐらしながら、「到着したお客の中から探してちゃんと挨拶したほうがよかったかな」などと思っているうちに下車する駅名のアナウンスが流れ、乗降口の方へ行こうと座席を立ち上がると、な、な、なんと!彼女が自分のすぐ前の座席にいるではないですか!
何両も連結されている列車なのに。
彼女曰く、「もう家に着いているんだろうなと思っていた」と二度繰り返して言う。
そして又もやビックリ! 彼女もmeityanと同じ駅で降りたのでした。

外は真っ暗。
「図書館や買い物先で見かけたら声を掛けてね」と言って駅前でそれぞれタクシーに乗り
いつもの日常生活に戻って行くのでありました。


乗継駅からJRに乗ったのは、この駅から空港行のJRに間に合わなかったため、息子さんに二駅先まで送ってもらったんですね。






最初から最後まで こんなことがあるんだろうかと思う 不思議で楽しい旅でした。



 
軍艦島へ行きたい  ただそれだけのことだったのだけれど、   
まるでジブリアニメに出てくるような展開だったわ(≧艸≦)プッ





2016・3/29・30・31